製油所では、機器の冷却や加熱用のスチーム、洗浄などさまざまな用途で水を使用しています。そして、その使用後の水には、油分や化学物質などが含まれており、そのまま環境へ排出することができません。そのため、それぞれの製油所では、独自の排水処理設備を保有しており、環境への影響を低減すべく日々運転を行っています。
中央研究所では、これまで製油所の排水処理設備、特にその中の生物処理技術に注目して、運転変動やトラブルにも対応して安定稼働するためのノウハウや運転管理技術を蓄えています。また、写真のような持ち運びが可能な簡易評価キットを作成し、トラブルが発生した生物処理槽において、現場で微生物の状況を確認し運転指針を提示することができる体制としております。